寿命

充電することで繰り返し使える蓄電池ですから、いつまでもずっとほぼ無制限に使うことができるような錯覚を受けるかも知れませんが、実は寿命があります。ほんの少しずつではありますが、充電と放電を繰り返す度に劣化が進んでいくのです。

ただ、ご利用中(もしくは購入を検討中)の蓄電池によって、その寿命は異なります。蓄電池の種類や容量や使用頻度が、寿命の長さに違いをもたらす主な要因です。そこで、以下に寿命について簡単にまとめてみたいと思います。

種類による違い

私たちの日常生活で使われている主な蓄電池には「鉛蓄電池」「リチウムイオン蓄電池」「ニッケル・水素蓄電池」などがあります。それぞれの解説は当サイトの蓄電池の仕組みと種類のページよりご覧頂けますので、併せてご参照ください。

  • 鉛蓄電池
    サイクル:約500~800回 寿命:自動車用は約3年。定置式のものは約20年

  • リチウムイオン蓄電池
    サイクル:約1200回 寿命:約2~3年

  • ニッケル・水素蓄電池
    サイクル:約1000回 寿命:使用頻度と使用対象機器によって大きく異なる。単三や単四など一般の乾電池のような使い方をするため、使い方によっては1年持たないこともありますし、逆に数年以上持つこともあります。

概算ではありますが、これら3種類の寿命を箇条書きにしてみました。サイクルとは充放電1セットを何回繰り返すことができるかという意味です。同じ蓄電池でも、種類によってサイクル数が百回単位で異なるということが分かります。

家庭用蓄電池は?

一般に家庭用蓄電池と呼ばれるものは「リチウムイオン蓄電池」が採用されています。サイクルは約1200回で、1日に1,2回充放電を行うと想定した場合、寿命はだいたい2年~3年となります。

ただし、充放電を毎日行わないという場合、寿命はもっと延びます。あまり使わないのであれば、経年劣化を考慮しても5~10年以上は持つ可能性があります。

容量と使用頻度による違い

既にお気づきの方も多いかと思いますが、蓄電池の寿命は基本的に「サイクル」で考えます。容量が大きければ使える電力量が増え、充放電のサイクルが延びますから、期間で見ると寿命は長くなる傾向にあると言えます。

また、使用頻度や電力の使用量が大きくなればなるほど、すぐに蓄電されていた電力がなくなってしまい充電を必要とするため、充放電のサイクルは短くなります。こちらを期間で見てみると、寿命は短くなる傾向にあります。

  • 長寿命:「容量が大きい」「使用頻度が低い」「電力使用量が小さい」
  • 短寿命:「容量が小さい」「使用頻度が高い」「電力使用量が大きい」

まとめ

簡単ではありますが、蓄電池の寿命についてご紹介させて頂きました。上で取り上げたサイクルの値は現在のだいたいの平均値ですので、これから技術が進歩すればサイクル数がもっと長く延びることが予想されます。実際に購入を検討する際には、メーカーの担当者にこれらの点も直接聞いてみるといいかもしれません。