定義と仕組み

更新日:2018年8月13日

スマートグリッドとは、ネットワークによる通信や制御の機能を取り入れ、電力供給の最適化を図る電力網のことです。既存の電力網では外部との通信や制御はできませんが、スマートグリッドならリアルタイムで各家庭やビルやマンションなどの電力使用量を把握することができ、過負荷による停電防止や送電調整に役立ちます。

定義

スマートグリッドという言葉の定義は冒頭の通りです。IT技術を駆使することによって、これまでよりもはるかに高機能で利便性の高い電力網(=スマートグリッド)を構築することができるようになりました。比較的新しい概念ではありますが、既に官民共にスマートグリッドに関係した取り組みを進めています。

スマートグリッドへの取り組みを行っているのは日本だけではありません。多くの先進国で何らかのアクションが起こされています。その中でも最も積極的に進めている国の一つがアメリカです。2009年からスマートグリッドに欠かせないスマートメーター(詳細は後述)の導入がスタートしています。

そもそも、スマートグリッドという概念はアメリカで誕生しました。国土の大きなアメリカは送配電網があまり強くないという課題を抱えていて、その課題を克服するための次世代送配電網として「Smart Grid」という考え方が誕生したのです。

実現するためには多大なコストを必要としますが、将来的に見ても現状発生するコストを上回るほどのメリットがあるとされていて、家電メーカーや自動車メーカーや情報通信企業なども様々な方面から普及を支援しています。なお、メリットの詳細については当サイトの「スマートグリッドのメリットと課題」をご参照ください。

仕組み

ここからはスマートグリッドの仕組みをご紹介します。細かく文章で解説するよりも画像をご覧頂いた方が分かりやすいかと思いますので、以下に経済産業省と日立と東芝が公式サイト上で公開している画像をご紹介します。各画像をクリックすると公式サイトへとジャンプしますので、そちらでより詳しい解説もお読み頂けます。

経済産業省による解説図
新しい街づくりとしてのスマートコミュニティのイメージ

日立による解説図
日立によるスマートグリッドの解説

東芝による解説図
東芝によるスマートグリッドの解説

スマートグリッドの仕組みを掴んで頂けたのではないでしょうか。この画像の中で欠かすことができないのが「コントロールセンター」と「スマートメーター」です。前者は各画像の中心部にある設備のことで、後者は家庭やビルや工場などといった各施設に取り付けられる設備のことを意味します。

コントロールセンターについては「BEMS・FEMS・CEMSとは」というページで、スマートメーターについては「スマートメーターとは」というページで、それぞれ解説しておりますので、併せてお読みになってみてください。

簡単にまとめてしまうと「各施設に設置されているスマートメーターで計測したデータをコントロールセンターで処理し、その結果を基にコントロールセンターが地域内のエネルギー最適化を図る仕組み」がスマートグリッドの仕組みです。