火力発電

1880年代から利用されている歴史の長い発電方法の一つです。1960年頃までは水力発電が主でしたが、以降は現在に至るまで火力発電が日本において最も多くの電力を生み出しています。こちらのページでは、石油や石炭・天然ガスなどを燃料にして行われている火力発電の特徴をご紹介しています。

特徴

日本の電気発電量の約6割が火力発電によって賄われているというほど、重要なポジションにある発電方法です。偉大な発明家エジソンによって1880年代に発明された方法で、世界中の国々が火力発電を利用しています。

ボイラーなどで発生した蒸気を利用して蒸気タービンを回す「汽力発電」、高温の燃焼ガスを発生させ、そのエネルギーでガスタービンを回す「ガスタービン発電」、蒸気タービンとガスタービンを組み合わせることで効率化を図った「コンバインドサイクル発電」など、複数の種類があります。

長所・メリット

最大の長所・メリットは大量の電力を生み出すことができ、発電効率にも優れているという点です。そのため日本を始め世界の多くの国々でメインの発電方法として利用されています。二酸化炭素の問題にだけ目をつむれば、人間にとってコントロールしやすい最も便利な方法と言えます。その他の長所・メリットは以下の通りです。

  • 電力の需要に応じて発電量をコントロールしやすい
  • 万が一、事故が起きたとしても局所的な被害で済ませることができる。
  • ある程度の敷地があれば発電所を作れるので、施設を作る際に自然破壊などをあまりしないで済む

短所・デメリット・問題点

逆に短所・デメリットとして問題点となっているのは、一つ上のメリットの項目でも触れた通り、二酸化炭素(温室効果ガス)です。燃料を燃やしてエネルギーを発生させるため、どうしても二酸化炭素は排出せざるを得ないのです。その排出量をいかに削るかが今後の焦点となります。その他のデメリット・問題点は以下の通りです。

  • 燃やす燃料の種類によっては二酸化炭素以外にも有害な物質を排出することがある
  • 大量の化石燃料が必要となるため、化石燃料の価格変動によるコスト的な影響を受けやすい

賛成派と反対派

原子力発電と異なり、火力発電には賛成派と反対派の明確な対立構造はありません。日本では火力発電が最も多くの電力を生み出しているため、火力で電気を生み出すのは一般的・当然というイメージがあるのかもしれません。

また、技術の進歩も大きいと思います。二酸化炭素の排出量を最小限に抑えるような工夫がされていたり、かつて問題となったこともある有害物質を排出するといったこともなくなりました。仮に反対意見があったとしても、次世代エネルギーに目処が立つまでは火力発電が日本の電力を支えていくという事実は変わらないでしょう。

賛成派の意見

●●私が火力発電に賛成する理由は、発電効率がいい上に、他に適当な発電方法が見当たらないからです。

今の日本は「火力・水力・原子力」の3つのエネルギーで主に動かされていますが、このうち水力発電は、地形的な制約からこれ以上発電量を増やすことが難しいです。原子力発電に力を入れるとどうなるか、我々はこれを福島で学びました。同じ過ちを繰り返す必要はありません。

これらのことを考えると、この2つの発電力はもう頭打ちですが、火力発電にはまだまだ余裕があります。石炭や石油さえ輸入できれば、いくらでも増設する事が出来る上に、発電効率もいいので、今の日本にはうってつけです。

地球温暖化に悪影響を与えるというデメリットもありますが、そのデメリットは、発電効率のよさというメリットを打ち消すほどではありません。

電力は必要、原子力は危険、水力は頭打ちと言う日本の現状を考えると、火力発電に力を入れる以外、日本が生き延びる方法はないといえます。なので私は、火力発電所の増設に賛成します。

●●火力発電は日本で最もポピュラーな発電方法です。化石燃料を燃やしてたくさんのエネルギーを生み出すことができるので、これまで人類の発展に大いに貢献してきました。

最近では、その化石燃料が枯渇するのではないかと危惧され始め、新しいエネルギーの研究がされています。しかし、実際にはその燃料も枯渇するまでには大分時間があるともいわれています。更に発掘が進めば、その量を増やしていくことも可能ではないでしょうか。

火力発電や原子力発電以外に、新たな環境に優しいエネルギー開発がされています。それが再生可能エネルギーです。主に風力・水力・地熱発電があげられます。これらの発電方法は確かに環境に優しいのですが、施設の大きさに比べて生み出せるエネルギーは比較的少ないという問題があります。

火力発電であれば多くのエネルギーを生み出せるので問題はありません。環境に良くない物質を抑える研究が進めば、これからも私たちになくてはならない発電手段になります。

●●昔の火力発電は蒸気タービン機関のみによるもので、効率は決して高くはありませんでした。しかし、最新のコンバインド火力発電は高効率であることが知られています。これは、ガスタービン機関の排熱によって蒸気タービン機関を回転させるもので、熱の有効利用によって高効率化を図ったものです。

また、新しい材料の導入で、より高温のガスタービン機関を開発できるようになり、その効率をさらに上げることができます。これらの技術開発によって、火力発電の効率は年々高まっております。

中立的な意見

●●東日本大震災以降、原子力発電所の稼働問題で揺れています。その中で、安定した電力供給ができる火力発電に私は注目をしています。

原子力発電所が全面停止した後、これまで停止していた火力発電所が稼働しました。一時期は電力供給不足となり、計画停電といった対応もありましたが、現在は原子力発電所が稼働せずとも、各地域に安定した電力供給が出来ている状況です。

これらの状況を踏まえると、今後も火力発電を継続して実施していくことが望ましいのではないかと考えます。

一方、火力発電の為、発電の効率性や石炭を利用することによる環境問題にも多少課題はあると考えています。

しかし、東京電力の福島原子力発電所の事故以来、放射線という目に見えない恐怖を感じてなりませんし、事故が発生することへのリスク、発生後のリスクを踏まえると、火力発電によるリスクは原子力発電と比較して極小と考えます。

強いて言うならば、電気を効率よく発電するためのタービンの開発に対して、より力を注いていく必要はありそうですが、火力発電の安定性と安全性は現状では一番良いと考えます。

●●火力発電所は、現状の発電状況の中では必要悪であるという意味で、ある程度賛成できます。発電方式を考える上で最も大事なことはやはり、地球環境や地球温暖化への影響をいかに抑えるかということがだと思います。

しかし、相反するコストの壁が立ちふさがっており、今現在、コストと環境破壊の駆け引きで採用せざるを得ないのが火力発電です。

燃えるものであればどんなものでもエネルギーになりますし、安定供給ができれば低コストで普及させやすいのは非常に大きなメリットです。また、原子力発電に比べて危険性は少なく、比較的どこでも建築できるというのは便利です。

しかし、将来的に火力発電は限りなく0に近づけていかなければならず、現実的な手段として原子力発電、およびそれを補助するエコ発電の増加が必要です。

原子力発電は例の事故でほぼ下火になり、その代わりを火力で補ってCo2排出量がどんどん多くなっていっています。しかし、今回の事故を受けて原子力の安全性を高め、一刻も早く火力発電と代替させなければなりません。

●●私は火力発電に賛成の意見をもっています。火力というのは人間が初めて手に入れたエネルギーです。木に火をつけて燃やし、その火を使って調理をしました。原始的なエネルギーということができます。エネルギーの基本といってもいいかもしれません。

しかし、その火力でエネルギーを得ることが環境に害を及ぼさないのは、ある程度人口が少ない状態までです。現在、地球上には70億もの人間が暮らしています。それだけの人数が必要なエネルギーを火力でまかなうと、明らかに二酸化炭素の排出量が多すぎます。植物が光合成して酸素に返すことができない量の二酸化炭素が排出されてしまいます。

しかし、二酸化炭素はもともと地球上にある物質です。その量が多いか少ないかだけの問題で、二酸化炭素そのものには特に毒性があるわけではないので、問題ではありません。原子力発電を行うことによって自然界には存在しないプルトニウムを作り出すよりははるかに害は少ないと思います。

ですから原子力発電か火力発電かという話の中では、火力発電のほうが良いと思います。

●●現状の日本では原子力発電が活用できない以上、火力発電に頼るしかないでしょう。火力発電は安定的に電力を供給できますが、地球環境問題についてのデメリットを抱えています。

今、全世界でも最も利用されているのが石炭を原料とした火力発電ですが、これは石油や天然ガスによる発電よりも温室効果ガスが多く出る弱点を持っています。しかし、石油にしても天然ガスにしても温室効果ガスをだすので、火力発電は環境問題と同時に考えなければなりません。

●●火力発電に使われる燃料の単価が高くなっていると聞きます。そしてこの費用を負担するために各電力会社は電気料金の値上げに踏み切ろうとしています。

このように、火力発電は燃料価格の上下によって直接私たちの生活に影響を与えるので、どうだろうと思います。それでも頑なに原子力発電を稼働させない理由はあるのでしょうか。

火力発電も原子力には劣りますが、地球温暖化による破壊行為を進めてしまう恐れがあるのです。自分は火力発電所の新規建設や稼働については、二酸化炭素の排出量を極小化できる技術が確立されるまでは反対です。

●●火力発電は、条件によっては良いのではないかと思います。今はほとんどが石油などを燃やして発電しているということで、環境問題を考えると良いとは言えないと思うのです。

しかし、これとは違って、最近研究が進んでいるような、ごみなどの不要物を焼却するときに発生するエネルギーを使うことによる火力発電であれば、これからの時代に合っていていいと思います。これから先は環境を大切にした火力発電が求められてくるのではないのでしょうか。

●●火力発電というものは、基本的に燃えるものでしたら何でも燃料として使えます。ですから、家庭から排出されるゴミでも家畜の糞でも何でも良いのです。そうなりますと、家庭菜園でも燃料が作れそうです。実際、家庭菜園などで栽培したイモを発電に利用しようとする動きがあるようです。

イモは炭水化物の塊ですから、これを乾かせばそのまま蒸気機関や蒸気タービン機関の燃料になりますが、発酵させてアルコールにすればより高効率なガスタービンと蒸気タービンとのコンバインド発電に利用することができそうです。

反対派の意見

●●火力発電のデメリットはやはり何といってもCo2排出量の多さと、それに伴う地球温暖化への影響です。

このデメリットだけでも全面的に反対する理由にはなりますが、現状では原子力発電所の事故を受けて原発はほぼ停止。他のエコ発電も普及しない中、火力発電を中心に電力需要に応えるのは仕方ないのかもしれません。

しかし、いつまでもこのままで良いわけはなく、一刻も早く原子力発電を再開して、火力発電を少しずつ減らしていく必要があります。

原発事故は大変な人災でしたが、これを受けて原発を廃止するのではなく、安全性を上げることに努力すれば、さらに事故の危険性を減らせるはずです。

それでも危険性はあるでしょうが、確実に地球環境を破壊していく火力発電を続けるよりは、人間の受ける必要なリスクとして、原発を許容しなければならない時代になったのだと思います。

結局、火力発電はじわじわ真綿で首を絞めてるのと一緒で、いつまでもそのまま我慢していれば、いつか終わりが来る発電方式だということです。

●●日本の発電源の内訳として、一番シェアがあるのが火力発電で、6,7割を担う我が国の主要な発電方法といえます。しかし、火力発電に対し、私は以下の理由で反対です。

火力発電の原理はというと、石油や石炭を燃焼させた熱エネルギーで水を沸騰させ、そこから生じる水蒸気を利用して、発電タービンを回転させるという仕組みです。

日本の電力需要の6,7割をまかなうには、大量の石油や石炭が必要です。日本は資源の少ない国で、それらを自給自足できません。輸入に頼ることになります。

燃料代は輸入の際の為替コストを受けるので、円安時は燃料が高騰したり、仕入れ価格が安定しません。それらの産出国は政情が不安定であることが多く、情勢が乱れれば供給が突然無くなる可能性もあります。

また、燃料を燃焼させると温室効果の原因となる二酸化炭素を発生させてしまうほか、酸性雨や光化学スモッグの原因となる酸性物質などの有害な副産物も必ず発生してしまいます。これらも、火力発電に反対の理由です。

●●日本は現在、主に火力発電と原子力発電という二つの手段でエネルギーの確保をしています。しかし、どちらも環境に負荷を与えるので自然破壊につながります。

そこで、環境に優しい新しいエネルギーである『再生可能エネルギー』の研究開発が世界的に進められています。今後は火力・原子力に代替するエネルギーとして将来を有望視されています。それだけ、前者が自然に与えた悪影響は大きいということです。

火力発電は比較的安価で多くのエネルギーをつくることが出来ますが、同時に大気中に有毒なガスを排出してしまいます。これが様々な公害問題を起こしてきました。

人類の発展を担ってきたエネルギー確保手段ではありますが、この地球は人類だけのものではありません。あらゆる生命が共有しているのです。あらゆる生命が平等に生活していくためには、火力発電のような危険な手段は徐々に減らしていかなくてはなりません。

そして、その危険性をたくさんの人々に認知してもらう必要があります。

●●現在の発電の主力となっている状態は反対です。やはり、環境のことを考えると恐ろしいです。技術の発展により、排出される二酸化炭素の量は減ったとはいうものの、それでも全くなしとはいきません。

環境破壊が進んでいるのに、この火力発電が主力となっているのは、やはり安定した供給からだと思いますが、いつまでも火力発電に頼るわけにはいきません。

かと言って、火力発電なしで電力需要を賄えるかと言えば難しいでしょう。自然エネルギーだけでは発電効率は悪いし、天候や季節にも左右されるし…。

なので、足りない分を補う程度の補助的な発電システムとして稼働すればいいのでは考えます。そしていつか、その補助が必要なくなり、火力発電が稼働しなくてもいいようになればいいと思います。

今、これ以上火力発電所は増やして欲しくありません。安定した供給があっても、このままでは地球が壊れるのが加速してしまいます。主力レギュラーから補欠ベンチ入りへ、そして引退へと進んでほしいと思います。

DoCoJapan(ドコジャパン)

当サイトでは火力発電について、こちらのページで全てをまとめてご紹介しておりますが、火力発電の概要と日本の火力発電所一覧(新しいページで開きます)というサイトでは、仕組みからメリット・デメリット・問題点、そして日本にある火力発電所の一覧まで、より詳しく解説しておりますので、併せてご参照下さい。