育エネとは

日本のみならず世界的にも、自然エネルギー(再生可能エネルギー)への注目が高まりつつある中、資源エネルギー庁が新たに「育エネ」というキーワードを生み出しました。原子力発電所や電力供給の問題に国内は揺れていますが、育エネという考え方は私たち一人一人にとっても重要なことと言うことができます。

概要

自然エネルギーを国民みんなで育てる取り組みのことを「育エネ」と言います。みんなで育てると言われても、なかなか分かりにくいのですが、要するに『自然エネルギーを普及させるために、みんなで少しずつ負担しよう』という取り組みです。

自然エネルギーとは?

再生可能エネルギーとも言われますが、環境に優しく、そしてエネルギー自給率の向上にも大きく寄与する発電方式のことです。具体的には太陽光発電風力発電水力発電地熱発電バイオマス発電がこれに該当します。なお、リンク先ページではメリット・デメリットなどといった内容を解説しております。

どうやって普及させる?

2011年8月26日に「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」という法律が成立しました。文字だけ見るとなにやら難しそうな法律に感じますが、かみ砕いて言うと、自然エネルギーによって発電された電力を、一定期間に渡って、固定の価格で電気事業者が買い取るという内容です。

電気事業者とは電力会社のことです。つまり、電力会社が自然エネルギーによる電力を買い取ることが義務づけられたという訳です。この法律が成立することによって、一般企業や個人が、以前よりも自然エネルギーによる発電を事業として始めやすくなるため、より一層の普及が期待されています。

自分の負担額はいくらになるの?

ただ、電気事業者が買い取るとは言っても、その費用はかなりの金額になってしまいますので、そこで買取にかかった費用を電気料金の一部として、私たちが負担するという形になりました。もちろん全員一律で同じ金額を負担するというわけではなく、実際の使用電力に比例した賦課金を支払うことになっています。

支出が増えるのは嫌だ…と思う気持ちは当然かと思いますが、実際にかかる賦課金は少ないのでご安心下さい。「育エネ」負担金計算機というページから、一ヶ月にかかる賦課金の額を算出することができます。ご利用の電力会社や季節によっても異なりますが、一般家庭なら、だいたい60円~180円の間に収まります。

図で分かりやすく解説

ここまでは文字だけを使って、育エネの仕組みについて解説させて頂きましたが、資源エネルギー庁が公開している「なっとく!再生可能エネルギー」というサイトに分かりやすい図がありましたので、こちらでご紹介したいと思います。

再生可能エネルギーの固定価格買取制度の仕組み
(引用元:http://www.enecho.meti.go.jp/saiene/kaitori/index.html

ご覧の通りなのですが、上の図の一番右が私たち一般消費者です。そして反対の左側にあるのが、自然エネルギーを使った発電を行っている法人・個人です。中央に位置している電力会社が、左から電力を買い取って、その買取費用を賦課金という形で右に負担をお願いするという形になります。

動画でわかりやすく解説

上の図だけでは、固定価格買取制度の概要は分かっても、そもそもなぜ自然エネルギーを普及させる必要があるのか、どうしてそれを私たち一般消費者が負担しなければならないのか、という疑問が浮かび上がります。

これらの疑問を解消してくれる動画コンテンツも資源エネルギー庁のサイトに用意されています。複数の動画が用意されていて、自然エネルギーそのものについての解説や、制度についての解説などをご覧頂くことができます。

3つのメリット

最後になりますが、育エネを推進していくことには3つのメリットがあります。

  1. 資源の少ない日本のエネルギー自給率を高めます。
  2. CO2の排出が少なく、温暖化対策にも役立ちます。
  3. 日本の未来を支える産業を育てることができます。

いずれも、前述の資源エネルギー庁が公開している育エネの特設サイトに記載されていることなのですが、みんなで育エネに取り組んでいくということには、これらの大きなメリットがあります。冒頭の通り、現在、電力に関する様々な問題が出てきていますが、ぜひ、この「育エネ」に関心を持ってみてはいかがでしょうか。