メリットと課題

更新日:2018年8月13日

ネットワーク通信機能を有するスマートメーターという機器を各家庭やビルや工場などといった施設に取り付け、送電側にリアルタイムで電力消費量を知らせることによって、エネルギーの最適化を図ることができるスマートグリッドですが、メリットとデメリットがありますので、こちらのページでそれぞれご紹介します。

メリット・利点

まずはスマートグリッドのメリットをいくつかご紹介したいと思います。

ピークシフトが可能となる

最大のメリットと言っても過言ではないのがピークシフトです。ピークシフトとは、1日の中で電力需要がピークに達する日中の電力消費の一部を、需要が小さい夜間電力に移行させることを意味します。夜間に蓄電池を充電しておいて、日中にその充電された蓄電池の電力を使うなどといった方法があります。

消費者も電力使用量を管理できるようになる

冒頭では送電側(=電力会社)が電力消費量を把握できるようになると書きましたが、各家庭がHEMSを導入することによって消費者側も把握できるようになります。実際の電力消費量を把握することで、節電や省エネのモチベーションにもなります。なお、HEMSの詳細は「HEMSの定義と仕組み」をご参照ください。

人件費の削減

従来の電力メーターでは、電力使用量を確認するために毎月検針員によるチェックが必要でしたが、その情報をネットワークを通じて送信できるようになるため、検針員が必要ではなくなります。つまり、その分の人件費を削減することができるということです。こちらは主に送電側のメリットとなります。

経済への好影響

スマートグリッドに関連する製品やサービスは、これまでにない新しいものばかりです。そのため、それらの製品やサービスに関連した新たな雇用が生まれ、経済が活性化すると見込まれています。

広域の停電が起きにくくなる

最初に挙げたピークシフトと並んで重要なのがこちらです。もともと日本では広域にわたる停電はあまり起きませんが、スマートグリッドが構築されることによって、より起きにくくなります。災害時などに非常に頼りになります。

課題・問題点・デメリット

ここまではスマートグリッドを構築することのメリットを挙げましたが、ここからは逆にどう対応するか考えなくてはいけない課題やデメリットをご紹介します。

コストの問題

前述の通り、スマートグリッドを実現するためにはスマートメーターを各家庭やビルや工場などに設置する必要があります。「メーター自体の費用」と「設置のための工事費」が建物ごとにかかるため、そのコストは非常に大きなものになります。

セキュリティの問題

ネットワークを利用してデータの通信を行うため、私たちが普段パソコンやスマートフォンでインターネットを使っている時と同じように、ウイルスや不正アクセスなどといった問題が発生するおそれがあります。

各設備の問題

こちらは課題という訳ではないのですが、スマートグリッドを構成する各設備にもそれぞれ異なるメリットやデメリットが存在します。主なものに関しては当サイトや姉妹サイト内で別途解説しておりますので、以下の各ページをご参照ください。