風力発電

風の力を利用して大きな風車を回し、電気を作っているのが風力発電です。日本では北海道や秋田県・茨城県・静岡県・鹿児島県などを中心に風力発電所が設けられていますが、まだマイナーな存在です。しかし、再生可能で環境に優しいという大きなメリットを持っていることから、今非常に高い注目を集めています。

特徴

大きな風車を風の力で回して発電する風力発電は、風の運動エネルギーの約4割を電気エネルギーに変換することができ、そして大型化すればするほどコストパフォーマンスに優れるという発電方法です。

風車は風が吹いてくる方向に向きを変えることができるため、常に風の力を受けることができるほか、一定の条件下においては風速が2倍になると発生するエネルギーは約8倍にもなります。「風」という極めて環境に優しい力を利用しているため、日本のみならず世界的に注目されています。

長所・メリット

最大の長所・メリットはなんといっても環境に優しいという点です。火力発電のように大量の二酸化炭素(温室効果ガス)を排出しないですし、事故が起きても原子力発電のように広範囲に甚大な影響を与えることがありません。

また必要なのは風の力だけですので、燃料を他の国から輸入したりすることも必要ないです。そのおかげで年間にかかるコストなども変わらず安定していて、そして事業の見通しも立てやすくなります。その他の長所・メリットは以下の通りです。

  • 冷却水を必要としない
  • 風力は枯渇の心配がない
  • 風が吹けば朝から夜まで24時間発電できる
  • 設置コストが年々下がり、経済性が上がっている
  • 島国で風を良く受ける海岸線の多い日本に適している

短所・デメリット・問題点

逆に短所・デメリットとして問題点となっているのは発電量と安定性です。風は常に一定の力で吹いているわけではなく、日や時間によって強く吹くこともあれば全く吹かないこともあります。そのため、発電量が安定しにくいのです。

一つ上のメリットの項目では、風を良く受ける日本に向いていると書きましたが、一方で台風などといった過度に強い風に耐えうる耐久性が求められるため、その点は普及の足かせにもなっています。その他のデメリット・問題点は以下の通りです。

  • 落雷で故障することがある
  • 騒音問題が起きることがある
  • 低周波音による人間への健康被害がでることがある
  • 風車の刃(ブレード)に鳥が巻き込まれることがある
  • 風力発電所の設置場所によって発電量が大きく異なる

賛成派と反対派

原子力発電と異なり、風力発電には賛成派と反対派の明確な対立構造はありません。世界的に見ても賛成派の方がメジャーで、反対派はマイナーとなっています。

その大きな理由の一つが「再生可能エネルギーであること」です。火力発電のように二酸化炭素を排出せず、また燃料を使うわけではないので枯渇の心配もありません。近い将来ではなく、数百年先の遠い将来まで考えると、再生可能エネルギーであるという点は非常に魅力的なことであると言えます。

賛成派の意見

●●風力発電は地球温暖化対策になるので賛成です。風力発電は風の力を利用するため、燃料を燃やすことなく、二酸化炭素が排出されません。二酸化炭素が排出されないので、地球温暖化防止には有効です。

ただ、風は一定して吹いているのではないので、発電量が安定しない点が欠点だとされています。また、大型風車だと騒音問題を引き起こすことになりますし、渡り鳥が風車にぶつかるというおそれがあります。

しかし、風力発電は太陽光発電と同じように、発電設備を作ってしまえば、維持管理の手間しかかからず、電気を起こすだけで現金が得られます。風力発電は初期費用がかかりますが、燃料費はかかりませんので、それほど時間がかからず建設費用の回収は可能です。

昔から風車や船の動力として風を利用していました。無駄に風を吹かすこともなく、風の力を利用しないよりは利用した方が良いです。

なお、大型な風力発電ばかりでなく、小型の風量発電を街灯の電力のひとつとして利用するのも、電気料がかからなくていいかもしれません。風力に限らず自然エネルギーを利用する発電は、地球温暖化防止に役立つので賛成します。

●●私は風力発電に賛成の立場をとっています。それはもちろん風力が再生可能エネルギーだからです。火力発電や原子力発電は、石油・ウラン・プルトニウム・MOX燃料などといった燃やすための燃料が必要です。その燃料をひたすら用意しなくてはならないので、コストの面で高くつきます。

しかし、風力発電は風の力を利用することで発電します。だから燃料のコストは実質0円というところが再生エネルギーの利点です。風が一年を通して強く吹く場所に風車を建設するという、いたってシンプルな仕組みなので、環境に影響が少ないのも風力発電のメリットです。

燃料を燃やす火力発電では、二酸化炭素の排出が大きな問題になります。自分の国の大気汚染だけではなく、地球全体の温暖化を加速させてしまいます。

現在は円高で火力発電の石油のコストは抑えられていますが、再生エネルギーのコストがかからないのに比べると、発電システム自体のコスパはやはり風力発電のほうが良いと言えると思います。

●●自分は風力発電は賛成派です。理由は、太陽光発電と並んで環境に優しいと言われているからです。発電時に地球温暖化の原因となる温室効果ガスを排出しない。酸性雨や光化学スモッグなどといった大気汚染の原因となる酸化物を排出しないのも魅力です。

地球温暖化で異常気象や生物の状態が変わってきている昨今で、環境に優しい発電は地球のためにも大事だと思います。

メリットとして、太陽光発電はお日様が出ている時に発電しますが、風力発電は24時間風が吹けば発電できるので魅力です。

あと、陸上だけではなく、海上に風車を設置することができるので、建設費は莫大なお金がかかるかもしれませんが、原子力発電が厳しくなって発電できなくて、電力会社が電気料金を上げてくるくらいなら、自分は風力発電を進めるべきだと思います。

陸上だと落雷の可能性があるので問題がありますが、海上なら被害も少ないと思います。

ただ、風速によって発電量が影響されるので、風力発電だけに頼るのは厳しい部分はあるのかもしれませんが、環境に良いのなら促進していくべきだと思います。

●●私は基本的には風力発電に賛成です。もともと自然界に存在するものを活用して電力を生み出すのは自然なことだし、それが人間の生活に欠かせない電気のためならばなおさら良いと思います。

もちろんデメリットもありますし、事故が起こる可能性がないわけではありません。ですが、何年にも渡って人間の生活そのものを脅かすわけではなく、そして他の生態系に過大な影響を与えるわけではないので、そこまでデメリットに固執する必要はないと思います。

中立的な意見

●●私の風力発電に対する態度は「条件付き賛成」です。なぜ条件付き賛成なのか、それをこれからご説明します。

風力発電はクリーンな上に、風の強い海の上に発電所を作る(洋上風力発電)ことが出来るので、国土が狭く、石油などの資源のないわが国にはメリットが多い発電です。

ここだけ見ると、全面的に風力発電に賛成できるのですが、風力発電にはひとつ大きなデメリットがあります。それは、発電量が安定しないということです。風の強さによって発電量が大きく変わるので、この発電方法は、電力の安定供給という点で疑問符がつきます。

このデメリットだけ見ると、発電として不向きという事になりますが、クリーンな上に、海の上にも作ることができるというメリットは捨てがたいです。

なので、「技術改良やなんらかの工夫」によって、発電量を安定させるという条件付きで、私は風力発電に賛成します。日本の高い技術力を活かせば、風力発電の発電量を安定させる事は十分可能だと思います。

●●風力発電は、自然エネルギーであり、環境を破壊しないという良い面もありますが、難点もあるので、手放しには肯定できません。

風力発電では、発電をする時の出力が風任せになってしまいます。風が強い時では電気を急にたくさんつくる事が出来るのに対し、弱くなったら途端に電気がつくられなくなります。ですから、電力の周波数がその都度乱れてしまいます。

これでは、工場のラインで工業製品を大量生産している場合には困ります。工業製品は常に同じものを一定の品質で作り続けることが必要です。電力の周波数の乱れによって、工業製品の精度が悪くなってしまうと、製造業としては事業が成り立たなくなる可能性もあります。

また、風力発電には大型の風車をいくつも設置しなければならず、膨大なスペースを必要とします。その上、場所もどこでも良いわけではなく、海沿いの土地など風の通り道でなければいけないといった条件もあります。領土のそれほど広大でない日本にとっては、風力発電は非常にハードルが高い設備です。

●●風力発電に期待しています。日本は海に囲まれていて海からの風も強く、大陸から吹く風も年中あります。風のエネルギーを電力に換えるという発想から、風もエネルギーととらえると日本は風のエネルギー豊富な土地だといえるのではないでしょうか。

風力は風車のイニシャルコストやランニングコスト、また風車の回る羽の音などが大きくて問題のようですが、原子力発電の放射能の処理のことを考えると、低価格の風車や設置の簡易な方法を確立させたり、羽の音を小さくする技術などの可能性のほうがはるかにあるように思います。

●●風力発電は大きな風車を動かすだけの風力が必要です。その風力をどこで効率よく風車に当てる事が出来るかがポイントだと思います。

もしこの条件をクリアできたとしても、常に風が吹いていて発電力となりうる環境を探すと言うのは至難の行為ではないでしょうか。自然を相手にした場合、どうしても安定した供給と言うのは難しいと思うのです。

発電の条件として考えられる「安定した供給」、つまり常に一定の発電量を得る事が出来なければ代替エネルギーとしては利用出来ないと思います。あくまでも一時しのぎ的な発電方法と言うところで落ち着いてしまうのかもしれません。

●●風力発電はクリーンなエネルギー源として注目されているようですが、実のところ、公害の元でもあります。回転するブレードが野鳥を傷つけるバードストライクは良く知られておりますが、ブレードが回転するときには超低周波の音波を発生します。

この超低周波が人畜に対して有害であることは、高速道路などの公害によって夙に知られていることです。ただ、羽根のない扇風機が売り出されましたから、今後、羽根のない風力発電機の登場に期待したいと思います。

反対派の意見

●●以下のデメリットから、私は風力発電に反対です。

1.電力供給の不安定さ
風力発電は巨大な風車を回すことにより発電する物なので、当然天候に大きく左右されます。無風状態だと当然発電は行われません。

2.設備に求められる耐久性の高さ
これは1とは全く逆の事になります。一定レベルの風があれば、ある程度電力供給が安定しますが、近年頻発している木々をなぎ倒すような強い台風や、アメリカの一部で頻発しているハリケーンの様な強い風に対しては、それ相応の強度が必要になります。

しかも、風車を確実に回すために柔軟性より剛性が求められるため、当然、設備の材料費や維持費が高額になります。

3.設備の設置場所
風車が常に回転している物と仮定した場合、住宅地などではその回転による振動などが人々の生活に悪影響を及ぼします。特に生まれたばかりの新生児や妊娠中の母親などは、この振動が想像以上のストレスとなり、その後の成長に悪影響を及ぼす可能性が高くなります。

人口の少ない郊外に建設するとしても、ある程度広大な土地が必要となってきます。そのような平地があれば、風力発電所の様な不安定な物を建設するより、農業用地にしたり、都市部のベッドタウンとして開発した方が経済効果は遥かに高くなります。そもそも日本にはそのような無駄な土地は有りません。

また、山間部では当然ある程度の強風が安定して吹いている箇所を選ぶ必要があるため、輸送ヘリなどを使った空輸による部品の搬送がほぼ不可能等、設置すること自体が困難になり、またメンテナンスを行う際も、地上から職員がに現地へ赴くことになるので非常に困難になります。

現在、最も有力な設置場所は海上に人工島を作り、そこに風車を建設する事ですが、この場合、送電に大きなコストと電力ロスが発生するため現実的ではありません。また、人工島を作る事でその海域の生態系に異常をきたす可能性もあります。

4.職員の健康面
これは3の内容と被りますが、風車が常に稼働していると仮定した場合、風力発電所で働く職員たちは常にその振動に晒されていることになります。

成人であっても、風車が回転する振動に常にさらされている状態では、知らないうちにストレスを抱える事となり、最悪の場合、脳に異常をきたすことさえあります。

●●私は風力発電に反対意見を持っています。確かに風力発電は再生可能エネルギーですし、二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーのようにも見えます。しかし、一年を通して風がコンスタントに吹くという立地は、地球環境の変化で刻々と変化すると思われます。

風力発電の風車が移動可能ならその問題はクリアできますが、その場所に固定して建設してしまうと、何年後かにその場所での風力が弱くなった時に、設備費と管理費などを上回る発電量を確保することができるのかが不安です。

さらに風力発電の風車ですが、その大きな羽が回るときに「ぐぁんぐぁん」といった低周波が発生するという報告があります。この低周波は人の耳に直接聞こえるものではないので、騒音が発生しているわけではありません。

しかし、どんなに弱い波長でも、何かしら人間の体には影響を与えると思います。その低周波によって人間や自然環境にどのような影響があるのか、そこをきちんと調べてから風力発電に取り組むべきだと思います。

●●風力発電はほかの発電形式に比べて必要な土地が少ないといわれますが、あれが家の近くに立った時の問題をご存知でしょうか。

建設前はこちらもエコな発電方法で風力なら危険性がほぼないのだと思い込んでいますが、いざ出来てみるといろいろ問題があるのだと思い知らされます。

まず建設に必要な土地ですが、どこでもいいわけではなく風通しの良い開けた場所が必要で、たいていそういうところは畑や田んぼなどがありますので、それらをわざわざつぶして作ります。しかし、発電量自体はせいぜい家数十件分が賄える程度なので、微妙というほかありません。

また、巨大な風車が立てる音も気になります。良い風が吹き、効率よく風車が回っているときにはある独特の高周波が聞こえてきます。最初はいいのですが、次第に気になってきます。その時にはもう後の祭りで、以後うるさい生活が始まります。風が強い時は風切音も乗ってくるので、非常にうるさくなります。

たしかにエコでクリーンな発電方法ではありますが、近くに住むものとしてはたまったものじゃありません。近くに建設計画があるときは反対されるのが良いと思います。

DoCoJapan(ドコジャパン)

当サイトでは風力発電について、こちらのページで全てをまとめてご紹介しておりますが、風力発電の概要と日本の風力発電所一覧(新規ページで開きます)というサイトでは、仕組みからメリット・デメリット・問題点、そして日本にある風力発電所の一覧まで、より詳しく解説しておりますので、併せてご参照下さい。